シラバス
科目名 大学生活と進路選択
英語科目 ナンバリング GCcap201
開講期 春/秋 開講学部等 共通教育科目 配当年次 2年次 単位数 2単位
教員名 東田 晋三,松尾 智晶,湯口 恭子
 ※履修条件,配当年次等の詳細は履修要項をご確認ください。
授業概要/Course outline  
 学校生活の最終ステージとして大学1年生はそのスタートとなる節目である。同時に「学校」から「社会」へと異なる世界への準備にも入ったことになる。1年間の学びを大学生活2年目につなげ、一層、充実した大学生活にするためにどんなことが大切になるかを考えたい。そして、その大切なことが、もうすぐ来る卒業後社会生活にどのように関わっていくのか、仕事、社会のことなども覗きながら、あなたの大学生活と進路を考える授業にしたい。
 この授業では、頭のなかにあるモヤモヤしたことを自分の言葉にすることにこだわって進められる。毎回、必ず、自分の考えを言葉にして書き出してもらう。書き出したものを他の学生と共有、議論して、その内容をさらに深め、言語化する。テキストやノートには、あなたの大学生活や進路について思っていることが、自分の言葉になって書きつづられることになると思う。あなたが、就職活動など自分の大学生活や進路について語らなければならなくなった時、この15回の授業であなた自身が書き出したことが、あなたを表現するための効果的な材料になるはずである。
 主なテーマは、大学生活と自分の将来に関わる進路選択に関わる問題発見、課題化、課題解決のプロセスを学ぶことである。私たちは問題に囲まれて暮らし、日々その問題を解決して生きている。生きること自体が問題解決とも言える。仕事は、お客さんや社会の問題を見つけ、それを解決して報酬を得ることである。問題解決の上手い人が仕事の出来る人でもある。大学生活も同様、充実するには問題解決が上手い方がいいし、進路の問題もしかりである。就職活動に臨む前に、自分を知り、社会を知り、社会で求められる思考スタイルや考え方、姿勢を知り、身につけておくこと、つまり、問題解決のプロセスを学ぶことは、より自分に合った進路選択ができる可能性を高め、自信につながる。自らの大学生活を自らの選択と責任で作っていく大切さを知ることが「キャリアデザイン」の重要なテーマである。それらを自分の言葉にしていくことに手を抜かない姿勢を身につけたい。
 大半の問題は、大かたが上手く処理出来ている。それでついつい「まあ、大丈夫」と思ってしまう。瞬時に解決してしまっていることも多い。だから、「日常の問題なら解決できているし、いまさら、そんな勉強など必要ない」と思ってしまいがちである。ところが、これまで経験したことがないような問題に直面したらどうだろう。例えば、ゼミや課外授業の選択、就職活動などは、どれも初めての体験になるはずである。「どうしていいいかわからない」「何から始めればいいかわからない」こうなっては辛いだろう。そうならないように、2年生で準備しておきたい。問題発見、解決のプロセスを学習しておきたい。知っているのと知らないのとでは、大きな違いになることを実感できるように進めたい。
 冒頭に書いたように、1年生で「学校」から「社会」に飛び込む準備に入り、学びや友人関係も広がりを持ったことと思う。それを是非とも充実した大学生活に織り込んでいけるよう講義を進めたい。
授業内容・授業計画/Course description・plan  
この授業の大きなメリットは、1年生科目の「自己発見と大学生活」と同じく、他学部の学生と一緒に受講できることだ。知らない者同士が新たな関係を築き、知識や情報を交換し、知恵を出し合う体験を大切にする。一部講義形式もあるが、大半は、受講生同士が話し合いを持ちながら進める。

1回目 授業について(進め方、狙い、到達目標、ルールの共有化)大学生活と将来の進路
2回目 1年生の振り返り(1)
 良い意味でも悪い意味でも、大学生活のことが分かってくるのが2 年生である。充実した大学生活を送れるか否かの分岐点になる学年とも言える。少しでも実りある大学生活にするために、このテキストを通して、自分を振り返りながら、新たな目標を立てる。
3回目 1年生の振り返り(2)
 Willマップを眺めながら、もう一度、大学に来た目的「何のために大学にきたのか」を考え、自分の言葉で表現してみる。その上で、その目的が果たされた姿として、或いはそれを果たすために、どのような目標を設定し、達成したか、目標達成の状況を整理する。
4回目 1年間のコミュニケーションを振り返る
 社会で生きていくうえにおいて、互いに情報の共有を図ることは、双方に大きなメリットを生む。コミュニケーションには、分かち合うという意味が含まれており、情報の送り手と受け手の関係を意識することが、良いコミュニケーションを生み出す。これまでの自分を振り返り、どのようなコミュニケーション能力が身についてきているかを確認する。
5回目 コミュニケーショントレーニング
 実際にコミュニケーションワークをすることで前週の学習を深める
6回目 課題発見に取り組んでみよう
 目的を達成するための、あるいは、それを達成した具体的な姿として、いくつかの目標を設定し、行動するGST(ゴール、戦略、戦術)も学んだ。しかし、その取り組みには様々な問題が横たわるものである。出来るだけ多くのケースを検討することで力がついていく。
7回目 問題発見から課題化のプロセス(個人練習)
 自分のケースに当てはめて、前週に学んだことを使ってみる
8回目 優先順位付けから解決策の決定
 “こうありたいと願う姿”と“実際の姿”のギャップを問題点として洗い出し、期待される成果、緊急度、実現の可能性の3つの基準で、問題点を絞った(課題化)。絞られた優先度の高い問題点(課題)について、有効な解決策を考える。どの解決策を優先し取り組むか、優先順位の決め方を学ぶ。
9回目 目標⇒戦略⇒戦術
 これまで、「問題発見→ 課題化→ 解決策の決定」と一連の問題解決プロセスを学習してきたが、もう一度、これまでの学習を確認しながら、テキストに従って、問題解決の取組みをわかりやすく見えるよう、戦略シートにまとめてみる。
10回目 問題発見、課題解決のプロセスを振り返りながら(中間レポートの作成)
 自分のケースに当てはめ、目標を設定してみましょう。目標達成に向けて、存在する問題の洗い出し、問題の課題化に取り組み、優先順位をつけ、解決策を決定し、戦略シートに文章化してみる。作成したものを中間レポートとして提出してもらう。
11回目 問題発見、課題解決のプロセスを振り返りながら(中間レポートの作成)
 全員の席をひとつひとつ周り、可能な限り個別の質問に答える。
12回目 リスクマネジメント
 目標(GST)を定めて行動を開始した瞬間から、様々な問題と向き合わなければならない。この問題をリスクという観点から整理してみる。事前に問題をある程度予想して対策を立てておくことや、問題が発生しても、すばやくその問題解決に取り組むことは、目標達成に向けて極めて重要な作業になる。
13回目 頑張るって何
 ある程度用意された道を歩んだ高校生活から、自分で判断し行動することが求められるようになる大学生活は、いろいろな意味で刺激も多く新鮮なものであった。しかし、大学3 年生になると、卒業研究や就職活動など、卒業に向けての準備に忙しくなる。大学2 年生はそれをつなぐ学年である。中だるみを防ぎ、大学生活をより良くするための重要な節目である。問題を見つけ、解決策をたて、リスク対策も検討し、自ら設定した目標に取り組むことで、自分の人生を自分で創っていくエネルギーが生まれ、充実した大学生活の道が開けていく。そのエネルギーはどのように生まれてくるのか。一方、問題解決がうまく進まなかったり、思わぬリスクに苦しめられるなど、困難に直面した時、人はどのように頑張るのか。人が頑張ることについて考えてみる。
14回目 役割認識と行動規範
 人は生きていくなかでさまざまな役割を担ったり演じたりする。人生はさまざまな役割の組み合わせともいう。人生における役割について考える。そして、役割認識をしっかり持つことが、社会性を身につけていくためにたいへん重要であることを学ぶ。状況に応じた立場と期待をしっかり考える姿勢を持つことで役割認識は深まり、自己理解も進み、社会で生きて行くために必要になる社会性も獲得していくことになる。社会は役割をもった個人が相互に関わり、影響しあいながら出来あがってきている。人が社会の一員になるとは、様々な生き方や生活様式、習慣、価値基準を身につけて、成長していくことでもあることを学ぶ。
15回目 まとめ (最終レポートの作成と提出)
 p66-69のワークに従いこれまでの14回の学びを自分に当てはめて整理する。作成したものを最終課題レポートとして提出してもらう。
準備学習等(事前・事後学習)/Preparation and assignments  
1回目 授業について(進め方、狙い、到達目標、ルールの共有化)大学生活と将来の進路
<事前学習>シラバスの熟読
<事後学習>不明点を確認し、次回に質問出来るようにする
2回目 1年生の振り返り(1)
<事前学習>テキストp2-5
<事後学習>授業中のワーク(テキストp2-5)を仕上げる、又は、もう一度読み通しておく
3回目 1年生の振り返り(2)
<事前学習>テキストp6-11
<事後学習>授業中のワーク(テキストp6-11)を仕上げる、又は、もう一度読み通しておく
4回目 1年間のコミュニケーションを振り返る(3)
<事前学習>テキストp12-17
<事後学習>授業中のワーク(テキストp12-17)を仕上げる、又は、もう一度読み通しておく
5回目 コミュニケーショントレーニング
<事前学習>テキストp18-21
<事後学習>授業中のワーク(テキストp18-21)を仕上げる、又は、もう一度読み通しておく
6回目 課題発見に取り組んでみよう
<事前学習>テキストp22-23
<事後学習>授業中のワーク(テキストp22-23)を仕上げる、又は、もう一度読み通しておく
7回目 問題発見から課題化のプロセス(個人練習)
<事前学習>テキストp24-27
<事後学習>授業中のワーク(テキストp24-27)を仕上げる、又は、もう一度読み通しておく
8回目 優先順位付けから解決策の決定
<事前学習>テキストp32-35
<事後学習>授業中のワーク(テキストp32-35)を仕上げる、又は、もう一度読み通しておく
9回目 目標⇒戦略⇒戦術
<事前学習>テキストp36-37
<事後学習>授業中のワーク(テキストp36-37)を仕上げる、又は、もう一度読み通しておく
10回目 問題発見、課題解決のプロセスを振り返りながら(中間レポートの作成)
<事前学習>テキストp38-45
<事後学習>授業中にできたところまでを見返しておく
11回目 問題発見、課題解決のプロセスを振り返りながら(中間レポートの提出)
<事前学習>昨週残した部分を少しでも埋めてくる
<事後学習>テキストp38-45をもう一度読み通しておく
12回目 リスクマネジメント
<事前学習>テキストp46-49
<事後学習>授業中のワーク(テキストp46-49)を仕上げる、又は、もう一度読み通しておく
13回目 頑張るって何
<事前学習>テキストp50-55
<事後学習>授業中のワーク(テキストp50-55)を仕上げる、又は、もう一度読み通しておく
14回目 役割認識と行動規範
<事前学習>テキストp56-65
<事後学習>授業中のワーク(テキストp56-65)を仕上げる、又は、もう一度読み通しておく
15回目 まとめ (最終レポートの作成と提出)
<事前学習>テキストpp66-69
<事後学習>授業中のワーク(テキストp66-69)を仕上げる、又は、もう一度読み通しておく
授業の到達目標/Expected outcome  
* 目的・目標の力を具体的に学び、目標達成に向けた問題発見・解決のプロセスを学ぶ
* 社会的スキルの基礎に関心を持ち、自分の大学生活を自分で創る気概を持つ
* 充実した大学生活が進路選択を力強いものにすることをいくつかのキャリア理論を通して理解する
身に付く力/Special abilities to be attained  
* 大学生活は、問題発見、問題解決のトレーニングの場であることを理解し、小さな出来事にも手を抜かず取り組む謙虚な姿勢
* 学部の専門科目やゼミ学習の学びを大学生活と進路選択に活かそうとする意欲
* 自分への関心と世の中への働きかけの相互作用に目覚め、それを意識的に発展させようとする心構え(キャリアマインド)
* 困ったことや辛いことに直面した時、何が本当の問題となっているのかを探り、解決策を決めて行動しようとする姿勢
「困難こそが自分の成長を促す」ことを信じ、人生を生きていく力
履修上の注意/Special notes, cautions  
* 毎回、グループをつくって話し合うワークを予定している。従って、遅刻は、受講生全員に大きな迷惑をかけ、授業の進行を妨げる。そのことを肝に銘じて、時間通りの着席を徹底したい。
* 大学生活、自分の人生や将来を真剣に語り、互いの気持ちが通い合う「場」と「時間」をつくっていきたい。有意義な時間を過ごすための協力を求めたい。
* 授業は毎回、テキストを使って、必要なことを書き込みながら進められる。テキストを忘れないよう持参すること。
評価方法/Evaluation  
中間レポート(25%)、期末レポート(35%)、授業への参加度(40%)等、総合的に評価する。
教 材/Text and materials  
教科書:自分デザイン・ブックⅡ-戦略的思考で創る大学生活-
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