シラバス
科目名 地方財政論
英語科目 ナンバリング Epub306lj Epub307lj
開講期 春学期 開講学部等 経済学部 配当年次 3年次 単位数 2単位
教員名 菅原 宏太
 ※履修条件,配当年次等の詳細は履修要項をご確認ください。
授業方法/Course type  
講義
授業概要/Course outline  
 日本の財政は,国・地方ともに膨大な債務残高を抱えています。その一方で,少子高齢化に伴う福祉政策や地域
経済の活性化など,人々が国や自治体に寄せるニーズは多くあります。本講義では,日本の地方財政システムにつ
いて学ぶとともに,地方自治体が直面している問題の本質を理解するために必要な経済理論について学びます。
授業内容・授業計画/Course description・plan  
第1回:講義内容とイントロダクション
 この授業全体を通じた問題意識および授業の構成や到達目標等について説明する。国と地方自治体の財政状況に
ついて概観する。

第2回:財政指標で見た財政状況
 地方自治体の財政状況を捉えるための指標について解説し,京都市の例を中心にしてその指標で財政状況をどの
ように判断できるかを考察する。

第3回:地方財政の全体像
 日本の地方財政制度の仕組みと特徴,なかでも地方財政計画の意義について解説する。

第4回:政府の機能配分論  ※経済理論パート
 市場と政府,国と地方自治体の役割分担についての財政学理論を解説する。

第5回:地方支出と地方分権化改革
 地方支出に関わる制度的な制約とそれに関連した過去の地方分権化改革について解説する。

第6回:地方分権の経済理論(1)  ※経済理論パート
 資源配分の観点から地方分権化は「望ましい」とする経済理論を解説する。

第7回:地方分権の経済理論(2)  ※経済理論パート
 資源配分の観点から地方分権化は「望ましくない」とする経済理論を解説する。

第8回:地方分権の経済理論(3)  ※経済理論パート
 ヤードスティック競争論について解説する。

第9回:地方税の体系
 地方税について,制度的な仕組みと指摘されている問題について解説する。

第10回:地方税の経済理論  ※経済理論パート
 租税外部性(租税競争,租税輸出)の経済理論を解説する。

第11回:政府間補助金 ※後半に経済理論パートあり
 国から地方への補助金制度を解説し,補助金の経済効果について理論的に考察する。

第12回:地方交付税  ※後半に経済理論パートあり
 地方交付税について,制度的な仕組みと指摘されている問題について解説する。

第13回:地方債と公共投資
 地方債について,制度的な仕組みと指摘されている問題について解説する。

第14回:地方自治体の行財政改革  ※一部に経済理論パートあり
 公営企業の経営健全化基準や第三セクター等の概要を踏まえ,地方自治体経営のあり方について考察する。

第15回:地方財政健全化法とその効果  ※一部に経済理論パートあり
 地方財政健全化法の内容およびその施行後の地方自治体の財政状況の変化について考察する。

※講義の進捗状況によって,若干の内容変更があります。
準備学習等(事前・事後学習)/Preparation and assignments  
第1回:講義内容とイントロダクション
 [事前]教科書序章および地方財政白書第1部の1を読み理解しておくこと。
 [事後]moodleでの課題に取り組む。

第2回:財政指標で見た財政状況
 [事前]教科書第3章の第1,2項および地方財政白書第1部の2,9を読み理解しておくこと。
 [事後]moodleでの課題に取り組む。

第3回:地方財政の全体像
 [事前]教科書第1章および地方財政白書第1部の1,2を読み理解しておくこと。
 [事後]moodleでの課題に取り組む。

第4回:政府の機能配分論
 [事前]教科書第7章第3項を読み理解しておくこと。
 [事後]moodleでの課題に取り組む。

第5回:地方支出と地方分権化改革
 [事前]教科書第9章および地方財政白書第1部の4,5と第3部の3を読み理解しておくこと。
 [事後]moodleでの課題に取り組む。

第6回:地方分権の経済理論(1)
 [事前]教科書第7章第1,2項を読み理解しておくこと。
 [事後]moodleでの課題に取り組む。

第7回:地方分権の経済理論(2)
 [事前]教科書第8章第1項を読み理解しておくこと。
 [事後]moodleでの課題に取り組む。

第8回:地方分権の経済理論(3)
 [事前]事前配布資料を読み理解しておくこと。
 [事後]moodleでの課題に取り組む。

第9回:地方税
 [事前]教科書第1章第2~4項および地方財政白書第1部の3を読み理解しておくこと。
 [事後]moodleでの課題に取り組む。

第10回:地方税の経済理論
 [事前]教科書第8章第1,2項を読み理解しておくこと。
 [事後]moodleでの課題に取り組む。

第11回:政府間補助金
 [事前]教科書第1章第4項,第8章第3項,第9章,および地方財政白書第1部の3を読み理解しておくこと。
 [事後]moodleでの課題に取り組む。

第12回:地方交付税
 [事前]教科書第8章第4,5項,および地方財政白書第1部の3を読み理解しておくこと。
 [事後]moodleでの課題に取り組む。

第13回:地方債と公共投資
 [事前]教科書第1章第4,5項,第5章,および地方財政白書第1部の3を読み理解しておくこと。
 [事後]moodleでの課題に取り組む。

第14回:地方自治体の行財政改革
 [事前]教科書第4章および地方財政白書第1部の7を読み理解しておくこと。
 [事後]moodleでの課題に取り組む。

第15回:地方財政健全化法とその効果
 [事前]教科書第3章の第3項および地方財政白書第1部の2,9を読み理解しておくこと。
 [事後]moodleでの課題に取り組む。
授業の到達目標/Expected outcome  
(1)日本の地方財政制度と地方自治体経営の実態について把握し,分析できる十分な経済学的知識と教養を修得す
る。
(2)地方財政および地方自治体についての理論的,統計的手法によって分析できる情報処理能力を修得する。
(3)地方自治体が現在直面している財政問題について理解し,論理的な政策評価をできる能力を修得する。
身に付く力/Special abilities to be attained  
論理的分析力(課題発見力,論理的思考力),態度・志向性(市民としての社会的責任)
履修上の注意/Special notes, cautions  
(1) 講義は基本的にパワーポイントを用いて行いますが,使用したスライドはmoodleにて公開しますので,授業中
はノートを書くことよりも「見て,聞いて,考える」ことに集中してください。授業中の私語は慎むこと。ひどい
場合は退室を命ずることもあります。
(2) 「経済理論パート」を理解するためには,ミクロ経済学とマクロ経済学の少なくとも入門レベルの知識を要し
ます。
評価方法/Evaluation  
次の2点により総合的に評価する。配点ウェイトは,(1)が25%程度,(2)が75%程度。
(1) moodleでの課題(小テストなど)※フィードバックは1週間後にmoodleにて公開
(2) 期末試験:概念の理解や経済理論の解釈などを問う形式
教 材/Text and materials  
教科書:
中井 英雄・齋藤 愼・堀場 勇夫・戸谷 裕之 『新しい地方財政論』(有斐閣アルマ 2010年)

参考書等:
林 健久(編) 『地方財政読本 第5版』(東洋経済新報社 2003年)
佐藤 主光 『地方財政論入門』(新世社 2009年)
総務省 『地方財政白書(各年版)』

参考URL:
地方財政白書
http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/hakusyo/index.html
地方財政状況調査関係資料
http://www.soumu.go.jp/iken/jokyo_chousa_shiryo.html
その他/Others  

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