シラバス
科目名 スポーツ科学実習A(馬術の科学)
英語科目 ナンバリング GPtra102 GPtra103 GPtra105 GPtra106 GPtra109
開講期 春学期 開講学部等 共通教育科目 配当年次 1年次 単位数 1単位
教員名 水野 慶治
 ※履修条件,配当年次等の詳細は履修要項をご確認ください。
授業概要/Course outline  
スポーツ科学実習A(馬術の科学)の最大の特徴は、命ある感情豊かな動物「馬」をパートナーとするもので、他
のスポーツからは学べない講座である。この授業を通して、言葉を話さない馬とコミュニケーションを図ることで
他者を思いやる心を醸成し、乗馬を通じバランス感覚、筋力や体幹を鍛えながら馬術の基礎を学び、心身の充実を
図ることを目的とする。授業内容は「馬との接し方」から「初歩的な乗馬技術習得」までの実技レッスンを行う。
雨天などで騎乗できないときは馬術に関する映像等による座学を実施する。
授業形態,授業方法等/Course form・type  
【授業形態】
対面授業
【授業方法】
実習
授業内容・授業計画/Course description・plan  
第1回 テーマ:春学期のスケジュール及び注意事項の説明
 春学期スケジュール及び授業の概要並びに重要な注意事項、使用馬の紹介、馬具などについて説明をする。特に、
日常接することがない「馬」の説明を行うため必ず出席すること。
第2回 テーマ:実演で示す授業の内容
 馬術部々員による「馬装」「気を付け」「乗馬・下馬」及び「馬上体操」の方法並びに「常歩・速歩・   駈
歩」の3種の歩様を含め、障害飛越等の実技を見学する。
第3回 テーマ:騎乗者の基本動作及び馬上体操
 「気を付け」及び「乗馬・下馬」の方法並びに馬上体操など騎乗者の基本動作を行う。
第4回 テーマ:第3回の振り返り
 「気を付け」、「乗馬・下馬」の方法を木馬等を用い説明し、手綱の捌き方、手綱の持ち方など正しい「乗馬・
下馬の」の手順ができるか点検し、改善につなげる。
第5回 テーマ:乗馬姿勢及び馬上体操
 「乗馬・下馬」の反復練習と正しい「乗馬姿勢」及び「馬上体操」を行う。
第6回 テーマ:馬の発進及び停止の操作(扶助)並びに脚力をつける練習
 「馬場内における図形運動」の説明と常歩での「発進」及び「停止」の操作を行う。
第7回 テーマ:一人で馬の操作及び脚力をつける練習
 騎手の操作で「発進」及び「停止」を含んだ馬場内における図形運動を行う。また、座骨の上げ下げ運動も行う。
第8回 テーマ:基本的な運動及び脚力をつける練習
 扶助(拳と脚)を使い、基本的な運動(方向変換、開き手綱、巻乗り)を行う。また、座骨の上げ下げ運動も行
う。
第9回 テーマ:速歩運動の体験
 「乗馬・下馬」の習得確認と速歩運動の「反動」を体験する。
第10回 テーマ:速歩運動に慣れる
 正しい「乗馬姿勢」を維持しながら速歩運動にまず慣れる。
第11回 テーマ:手綱のみの軽速歩運動を目標とした準備運動
 サドルホルダー(安全革紐)を両手で持って軽速歩運動を行う。   
第12回 テーマ:軽速歩運動の反復練習
 サドルホルダーの片手持ち替えで軽速歩運動を行う。
第13回 テーマ:騎乗者と馬の動きとが一致した軽速歩運動
 鞍上でのリズムの取り方、安定感を求めた軽速歩運動を行う。
第14回 テーマ:騎乗者の上達程度に合わせた軽速歩運動
 騎乗者の上達程度を見てサドルホルダーの両手持ち、片手持ち、手綱のみの3段階に合わせて軽速歩運動を行う。
第15回 テーマ:手綱のみの軽速歩運動
 サドルホルダーを把持せず、手綱のみの軽速歩運動ができる騎乗者もできない騎乗者も全体のレベルが上がるよ
う欠点を促し、できない騎乗者はできるように、できる騎乗者は、より美しい乗馬姿勢を求めて軽速歩運動を行う。
準備学習等(事前・事後学習)/Preparation and assignments  
第1回 テーマ:春学期のスケジュール及び注意事項の説明
<事前学習> 各受講生は「騎乗ノート」を作成し、馬について、どのような項目でもよいから調べ記載しておく
こと。
<事後学習> 当日に配付された資料をよく読み返すこと。
第2回 テーマ:実演で示す授業の内容
<事前学習> 前回、配付された資料をもう一度読み返し、再確認しておくこと。
<事後学習> 授業で習ったことを騎乗ノートに記載しておくこと。
第3回 テーマ:騎乗者の基本動作及び馬上体操
<事前学習> 第1回で配付された資料を読み返し、再確認しておくこと。
<事後学習> 不明な点や感じたことを騎乗ノートに記載しておくこと。
第4回 テーマ:第3回の振り返り
<事前学習> 改めて乗馬・下馬の手順を復習しておくこと。
<事後学習> 木馬を使用しての乗馬・下馬を行った結果、改善点があれば、次回に克服できるよう騎乗ノートに
書き留めて、実技で乗馬・下馬ができるように脚力をつける練習を自主的に行っておくこと。
第5回 テーマ:乗馬姿勢及び馬上体操
<事前学習> 馬上体操等の資料や騎乗ノートを読み返し、再確認しておくこと。
<事後学習> 地上でできる馬上体操の項目を再現し、体操のポイントを騎乗ノートに書き留めること。なお、乗
馬・下馬ができるように腕立て伏せ及び縄跳び並びに関節の柔軟体操を自主的に行っておくこと。
第6回 テーマ:馬の発進及び停止の操作(扶助)並びに脚力をつける練習
<事前学習> どうすれば馬を発進し、停止させられるのか馬と騎乗者の関係を考えておくこと。
<事後学習> 実体験した馬の発進及び停止を騎乗ノートに記載しておくこと。
第7回テーマ:一人で馬の操作及び脚力をつける練習
<事前学習> 一人で馬の操作を行うには発進と停止の操作が求められるため「拳と脚」の関係を理解しておくこ
と。
<事後学習> 操作で感じたことを騎乗ノートに記載しておくこと。
第8回テーマ:基本的な運動及び脚力をつける練習
<事前学習> 「拳と脚」の関係をよく考えておくこと。
<事後学習> 実体験した「拳と脚」の関係を騎乗ノートに書き留めておくこと。
第9回テーマ:速歩運動の体験
<事前学習> 速歩運動を体験するにあたって正しい「乗馬姿勢」とはどのような姿勢なのか復習しておくこと。
<事後学習> 初めて受けた速歩運動の反動をどのようにすれば反動を少なくできるか考えておくこと。
第10回テーマ:速歩運動に慣れる
<事前学習> 騎乗中、リラックスした乗馬姿勢がとれるようにするには、どのようにすればよいか考えておくこ
と。
<事後学習> 騎乗中に指摘されたことをその日中に騎乗ノートに書き留めておくこと。
第11回テーマ:手綱のみの軽速歩運動を目標とした準備運動
<事前学習> 授業の前日に前回に指摘された内容を覚えておくこと。
<事後学習> 指摘内容が改善できたかどうか騎乗ノートに書き留めておくこと。
第12回テーマ:軽速歩運動の反復練習
<事前学習> 授業の前日に前回に指摘された内容を覚えておくこと。
<事後学習> サドルホルダーの持ち替えがスムーズできたか、戸惑ったか、両手持ちとの違いを理解しておくこ
と。
第13回テーマ:騎乗者と馬の動きとが一致した軽速歩運動
<事前学習> 授業の前日に前回までの騎乗イメージを頭に描いておくこと。
<事後学習> 軽やかなリズムがとれたかどうか、安定した上体が維持できたかどうかを騎乗ノートに書き留めて
おくこと。
第14回テーマ:騎乗者の上達程度に合わせた軽速歩運動
<事前学習> 授業の前日に前回までの騎乗イメージを頭に描いておくこと。
<事後学習> 積み上げてきた上達度合を騎乗ノートに書き留めておくこと。
第15回テーマ:手綱のみの軽速歩運動
<事前学習> 最終回の授業となるため今までの経験を存分に発揮できるようにイメージしておくこと。
<事後学習> レポートが書けるように最終回の騎乗の結果を騎乗ノートに書き留めておくこと。

○全授業を通して自作の騎乗ノートがレポート作成に役立つこととなるので、しっかりと事前・事後の学習を騎乗
ノートに記載しておくこと。また、記載することで文章力や語彙力の向上にもつながり、この習慣が将来何かと役
に立つ。
授業の到達目標/Expected outcome  
・ 一人で正しい乗馬・下馬ができるようになること。
・ 正しい手綱の捌き方・持ち方ができるようになること。
・ 正しい乗馬姿勢がとれるようになること。
・ 安定したバランスが保てるようになること。
・ リズム感覚をつかむことができるようになること。
・ 単独騎乗で軽速歩をしながら(左右への方向変換、速歩から停止、停止から速歩発進)ができる   ように
なること。
身に付く力/Special abilities to be attained  
・ 馬の取り扱い方法
・ 乗馬・下馬の方法
・ 馬を操作する方法
・ バランス感覚及びリズム感覚の習得
・ 軽速歩運動の習得
・ 馬を観察する力と馬との簡単なコミュニケーション能力の習得
・ 騎乗体験を書き留める習慣
履修上の注意/Special notes, cautions  
・ 出席回数が全実習の2/3以上ない場合は、授業の最終目標に達するための必要な実技時間が満たされないと判
断し成績評価しない。なお、3回遅刻した場合は、1回の欠席として取り扱う。
・ 第1週目の授業には必ず出席して、この授業においての諸注意を聞くこと。これに欠席した場合は、他の受講
生に迷惑がかかるので受講させないことがある。
・ 授業への出席は、時間を厳守すること。
・ 安全を確保するため、必ず伸縮性のある長ズボン(汚れてもよいもの)、手袋(軍手可)、靴(ゴム長靴・長
靴の内面に時限及び名前を記入すること。)、スポーツシャツ(長袖襟付き)を着用すること。
・ あらかじめ授業用に準備している防護帽(乗馬用ヘルメット)と防護ベスト(乗馬用ボディプロテクター)を
必ず着用すること。
・ 馬を扱う授業中は、必ず防護帽の「あごひも」を適切に絞めること。
・ 指輪、ピアス、ネックレス等身に付ける装飾品は、安全確保のために体から外すこと。
評価方法/Evaluation  
・ 平常点50%(授業への参加度合35%、傾聴態度5%、注意力5%、履修意欲5%)、達成度35%、レポート15

* 出席回数が成績評価に達していてもレポートの提出がなければ成績評価しない。なお、出席回数と成績評価と
の関係は上記の「履修上の注意」を参照すること。
教 材/Text and materials  
教科書:なし。初回の授業で必要なプリントを配付する。
参考図書: 荒木・槇本編「馬術教範抄」(恒星社厚生閣)2,250円
      全国乗馬倶楽部振興協会発行「初心者のための乗馬テキスト」
その他/Others  
授業に関する質問や相談は、授業前又は終了後にするか、初回の授業時に連絡するメールアドレスへ質問すること。
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