シラバス
科目名 アントレプレナーシップと社会問題
英語科目 ナンバリング GHeps103
開講期 春学期集中 開講学部等 共通教育科目 配当年次 1年次 単位数 2単位
教員名 井口 衡,伊吹 勇亮, 植原 行洋, 大杉 卓三, 功刀 祐之, 具 承桓, 澤井 志保, 三瓶 由紀, 菅原 宏太, 成田 智恵子, 濱野 強
 ※履修条件,配当年次等の詳細は履修要項をご確認ください。
授業概要/Course outline  
グローバルな観点から,日本社会や国際社会が抱えている社会問題の現状と実体を理解したうえ,その解決のため
にはどのようなニーズが存在しており,どのような取り組みが必要になるかについて学び,考える。市場で欲しい
もの,欲しがるもの,あったらよいもの,困っていることやものを考え,ニーズや解決の糸口を探り,ビジネスモ
デルの立案の出発点となるニーズの探索とアイデアの創造に繋げたい。
 主な内容な少子高齢化,多様性のある社会づくり,地方創生,中小企業と事業継承,観光立国と観光都市京都,
食農危機,持続可能な農業と食ロス問題,ESG経営とリサイクル,新しいモバイル経済時代の消費者,新モビリティ
とCASE革命などをめぐる多様な問題を話題として提供する。また、本科目は次の3つの基礎科目「アントレプレナー
シップと戦略」、「アントレプレナーシップと組織」、「アントレプレナーシップとイノベーション」および応用
科目「アントレプレナーシップ演習A」「アントレプレナーシップ演習B」をあわせて受講することが望ましい。
授業形態,授業方法等/Course form・type  
【授業形態】
対面授業
【授業方法】
講義
・アクティブ・ラーニング授業 ( 形態: ディスカッション,ディベート / グループワーク )
この授業は,授業内で履修者同士のグループワーク・ディスカッションを取り入れながら進める。
・ICTを活用した授業 ( 形態: 遠隔教育(ビデオ・オン・デマンド等) )
この授業は,授業内で履修者同士のグループワーク・ディスカッションを取り入れながら進める。
授業内容・授業計画/Course description・plan  
第1回. 市場とニーズ,その変化,探索【具】(4月13日5時限)
日本を含め,グローバル次元から,欲しいもの,欲しがるもの,あったらよいもの,困っていることやものを考え
,ニーズや解決策を探る。たとえば,企業,個人,官庁,お店,学生,病院,町等々における人の行動や流れ,日
常生活に潜んでいる問題からニーズを具現化してみる。また,因果関係図やフィッシュボーンの使い方を学び,論
理的な思考回路形成方法について説明する。

第2回. 日本社会の問題と課題(1)【澤井】(4月20日5時限)
多様性(ダイバシティ)のある社会づくりと外国人労働者の現状・問題,そしてこれらの問題へ取り組みを学びつ
つ,解決の糸口を考える。

第3回.日本社会の問題と課題(2)【菅原】(4月26日3時限)【オンデマンド授業】
高齢化少子化による社会変動と課題を踏まえ,とりわけ地域の財政悪化と所得格差,そして地域消滅などの現状を
統計データから読み取り,現状を把握する。その上,地域活性化の一環としての農業・農村部が抱えている問題と
課題について考える。

第4回.日本社会の問題と課題(3)【功刀】(5月6日5時限)
観光立国とそのビジネス,そして課題について考える。とりわけインバウンド重視の観光ビジネスを行う際,入国
から出国までの観光産業の課題について理解しつつ, 観光都市京都の観光ビジネスの課題について顧客の観点か
ら探索してみる。

第5回. 日本社会の問題と課題(4)【成田】(5月11日5時限)
地方の現状から地方創生は可能なのか? 地域活性化と魅力ある京都づくり,伝統産業の現状と問題などを中心に
地域創生や活性化に関するニーズを考える。

第6回. グローバル化と地域企業・社会(1) 【井口】(5月18日5時限)
日本のファミリビジネスの現状と課題,とりわけ中小企業における事業継承問題を中心に取り扱う。そして事業継
承とそのプロセスに潜んでいる多様な問題は何か,持続可能で競争力のある企業になるための解決策はあるのかに
ついて考える。

第7回.グローバル化と地域企業・社会(2)【植原】(5月24日3時限)【オンデマンド授業】
グローバル化とイノベーションの時代における中小企業の現状と課題(機能伝承,人材確保,デジタル化,持続可
能なビジネスなど)

第8回. グローバル化と地域企業・社会(3)【三瓶】(6月1日5時限)
グルーバル化と産業化・都市化の進展するにつれ,食糧不足が懸念される。食農危機の本質はなにか。農作物の生
産や消費、社会経済の循環の現状と問題について考える。

第9回. グローバル化と地域企業・社会(4)【三瓶】(6月8日5時限)
持続可能な農業と食ロス問題の現状と改善の取組について解説しつつ,そして解決の糸口としてバイオサイエンス
の活用案を探る。

第10回. ESG経営(1)【大杉】(6月15日5時限)
 ESG経営とカーボンニュートラル社会となにか。なぜ重要であるのか。企業の取り組みとビジネスの可能性につ
いて学ぶ。

第11回. ESG経営(2)【大杉】(6月22日5時限)
ESG経営とリサイクル問題(プラスチックゴミと廃棄家電,デジタル機器,電池など)などを取り上げ,具体的な
実例を通じてESG経営や環境経営について学ぶ。

第12回. モバイル経済と広告【伊吹】(6月29日5時限)
モバイル時代のコマーシャルの変化と消費者の行動様式の変化について考える。具体的な事例などを用いて現代の
広告のやり方と将来の変化可能性について考える。

第13回. 100年人生と健康,スポーツビジネス【濱野】(7月6日5時限)
ひとはどのように健康を保ち,楽しみ,遊ぶのか? 健康やスポーツの科学化,余暇のビジネス化の現状と更なる
可能性を探る。


第14回. 次世代の交通革命と社会【具】(7月13日5時限)
現在,CASE革命,EV,水素自動車,空飛ぶ自動車などによる新モビリティ時代の到来するにつれ,社会の変化の方
向性とビジネスの変化について考えてみる。

第15回. 総括【具】(7月20日5時限)
 発表とまとめ
準備学習等(事前・事後学習)/Preparation and assignments  
第1回
[事前学習]各テーマ内容において自分で関心がある分野が何かについて考える。また,因果関係図やフィッシュ
ボーンの使い方について調べる。
[事後学習]因果関係図やフィッシュボーンの使い方を練習してみしょう。また,あるデータが閲覧可能なサイド
や検索する際の関連検索語がなにかを気にする習慣を身につける。
 事前学習・事後学習に4時間必要になる
第2~14回
[事前学習]該当テーマについて、書籍やインタ―ネット等で下調べをして、自分の考えや疑問について整理してお
く。
[事後学習]各回の授業で学んだ現状や問題を因果関係やフィッシュボーンなどを使って整理し,どのようなニーズ
があるのかについて探求する。
事前学習・事後学習に4時間必要になる

第15回 
[事前学習]各テーマについて振り替え,現状,諸問題とそれらの関係,その背景と原因についてまとめてみる。
[事後学習]これまでのテーマの中で最も関心のあるテーマを取り上げて,現状(問題),原因,解決のための取
組,可能な解決策などを考えまとめる。
事前学習・事後学習に4時間必要になる
授業の到達目標/Expected outcome  
グローバルおよび日本社会の問題の現状を総合的に理解し,その問題の根本的な原因と現状の問題を俯瞰的な観点
から,因果関係の探索ができるようになる。これを通じて様々な社会的な問題を表面的な形ではなく,その本質を
見極める能力を養いつつ,解決のための糸口を主体的に発案する。
身につく資質・能力/Competencies to be attained  
・思考力
・幅広い教養
履修上の注意/Special notes, cautions  
各テーマについて主体的に調べ,考え,問題の本質を究明しようとする姿勢,そして解決のための方法としては何
かあるかについて能動的・主体的に考える態度と姿勢を求める。また,起業やベンチャー,事業継承,ビジネスな
どの興味を持っていること。
評価方法/Evaluation  
各回ごとに、担当教員が評価を行い、集計し、総合的に評価します。各授業ごとの評価は少し異なる場合があるが、
主に授業への参加態度40%,レポート及びクイズまたは試験60%で評価します。
教 材/Text and materials  
必要に応じて授業内で案内(Moodleなど)もしくは配布、掲示する。各自ダウンロードしてください。
質問や相談の方法/Instructor contact  
質問や相談内容があれば、できる限りその授業内もしくは授業の終了後に行ってください。授業全体に関する質問
などにおきましては、総括教員である具まで連絡してください。連絡先はMoodleにて掲示します。連絡の際には、
必ず履修科目名、所属各部・学科、学籍番号、名前を名乗ってから訪ねてください。
その他/Others  
本科目は,リレー講義形式の授業である。
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